2.禁止表に記載された物質及び方法

禁止表国際基準

禁止表とはWADAが策定した禁止物質及び禁止方法を定めたものであり、全世界共通のルールです。

禁止物質及び禁止方法の分類
禁止物質及び禁止方法は、次の3つに分類されています。
(1)常に禁止される物質と方法(競技会(時)および競技会外)
(2)競技会(時)に禁止される物質と方法
(3)特定の競技において禁止される物質

禁止表は、毎年確認
WADAが規定する禁止表は、毎年1月1日に更新されます。
最新の禁止表は、JADAホームページで確認しましょう。

(1)常に禁止される物質と方法(競技会(時)および競技会外)
禁止物質
S0. 無承認物質
S1. 蛋白同化薬
S2. ペプチドホルモン、成長因子、関連物質および模倣物質
S3. ベータ2 作用薬
S4. ホルモン調節薬および代謝調節薬
S5. 利尿薬および隠蔽薬
禁止方法
M1. 血液および血液成分の操作
M2. 化学的および物理的操作
M3. 遺伝子および細胞ドーピング

(2)競技会(時)に禁止される物質と方法
禁止物質
S6. 興奮薬
S7. 麻薬
S8. カンナビノイド
S9. 糖質コルチコイド

(3)特定の競技において禁止される物質
P1. ベータ遮断薬
『詳細は2022年禁止表国際基準で確認してください。』

2022年監視プログラム

世界アンチ・ドーピング規程(第4条5項):WADA は、署名当事者及び各国政府との協議に基づき、禁止表に掲載されてはいないが、スポーツにおける濫用のパターンを把握するために監視することを望む物質について監視プログラムを策定するものとする。
以下の物質が2022年監視プログラムに掲載される。

1.蛋白同化薬:競技会(時)および競技会外::エクジステロン

2.ベータ 2 作用薬:競技会(時)および競技会外:最低報告レベル以下の値のサルメテロールおよびビランテロール

3.興奮薬: 競技会(時) のみ:ブプロピオン、カフェイン、ニコチン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピプラドロール、シネフリン

.麻薬: 競技会(時) のみ:コデイン、ヒドロコドン、トラマドール

国際基準(JADAホームページ)
https://www.playtruejapan.org/code/provision/world.html

日本スポーツ協会 アンチ・ドーピング使用可能薬リスト
https://www.japan-sports.or.jp/medicine/doping/tabid537.html

薬剤師のためのアンチ・ドーピングガイドブック
https://www.nichiyaku.or.jp/activities/anti-doping/about.html

薬の検索

Global DRO JAPAN
https://www.globaldro.com/JP/search

日本医薬情報センター(JAPIC)
http://www.japic.or.jp/

iyakusearch (医薬品情報検索)
http://database.japic.or.jp/is/top/index.jsp
*医療用医薬品添付文書情報、一般用医薬品添付文書へ入力

必ず添付文書で確認してください